[レポート] Zabbixバージョンアップの考え方について #Zabbix
たぬき( @tanuki_tzp )です。
Zabbix 公式のWebセミナーのうち、「Zabbixバージョンアップの考え方について」を聴講させていただきました。
Zabbix JapanのWebセミナーは以下から参加登録ができます。
Zabbix公式Webセミナー (日本語)
概要
Zabbix 3.0のリミテッドサポートが2021年2月に終了となります。 サポート終了を契機に今のZabbixをバージョンアップをしたいけど、どうやって実施すればいいの?と、お悩みを抱えるお客様向けに、「Zabbixバージョンアップの考え方について」をご説明いたします。
スピーカー
吉田 和也 氏
インフォコム株式会社 所属
インフォコム株式会社は日本初の Zabbix プレミアムパートナーに認定されている
Zabbixバージョンアップの考え方について
Zabbix 3.0 の LTS
Zabbix3.0 の LTS 終了は2021年2月
サポート期間とリリースポリシー
アップグレードの方法について診断する
以下の二項でアップグレード方式を決める
- 監視システムを停止できるか?
- 監視データは移行するのか?
アップグレートの事前準備
ZabbixのDBには
- 監視設定情報
- 監視データ
が入っている
アップグレード時の考慮事項
- 一時的に履歴データと同容量のディスク領域が必要になる
- メモリ不足になる可能性
- 監視設定の見直しやサーバプロセスの見直しに負荷がかかる
- チューニングが必要
また、アップグレードにかかる時間はDBに保存されているデータ量等に依存するため、検証しないと具体的な時間は見積もれない
事前調査に必要なデータの取得
監視設定情報のみ
- Zabbix設定バックアップツール( ※Zabbix Enterpriseサポート契約要 )を使用
- オンラインバックアップが可能
DB (収集データ)すべて
- Zabbix ServerとDBを停止し、バックアップを取得する
アップグレード診断結果別 移行コース
玉子コース → 監視停止可、履歴データ不要
海老コース → 監視停止可、履歴データ要
穴子コース → 監視停止不可、履歴データ不要
鮪コース → 監視停止不可、履歴データ要 (増分含む)
※移行コースの内容については、是非セミナーに参加して確認してください!
アップグレートの留意事項(一例)
5.0 LTS へのアップグレート注意点
- ミドルウェアや CentOS の必要バージョンが4.0 LTS より上がっているため、環境の見直しが必要
おわりに
30分という短い時間でしたがとても分かりやすくまとまっていて、内容がギュッと詰まっているWebセミナーでした。
各コースのアップグレード方法に寿司の名前がついているのですが、それぞれアップグレードにかかる工数と寿司ネタの値段がリンクしているのかな……と、勝手に思っています。
また、アップグレードにかかる時間について、見積もる方法があるのかなと思っていたのですが、やはり検証しないと時間は見積もれないとのことだったので、個人的にとてもすっきりしました。
本セミナーは7/14 13:00、7/29 13:00にも開催されますので、Zabbix 3.0からのアップグレードに悩んでいる方は是非参加してください!
参加登録は以下のリンクからできます。
Zabbix公式Webセミナー (日本語)
以上、たぬき( @tanuki_tzp ) でした。